【いそげヒーロー】ダンジョンの生態系を維持しつつ7日後のボスに備えるローグライク【ゲーム紹介】

製品名いそげヒーロー
ハードSTEAM(PC)
ジャンルローグライク
開発者Menon
発売日2025年12月6日
1週のプレイ時間の目安約20分
価格330円
ストアページhttps://store.steampowered.com/app/4188020/_/
レビュー時のバージョンv1.1.0.4

ここがポイント!
・レトロ調なダンジョンクロウル・ローグライク
・限られた制限時間でダンジョンから宝箱を取りまくる独特のプレイフィール
・ダンジョンの生態系を管理して多くの経験値を得る「ゆうなま」風システム
・ユーモアあふれる掛け合い

現代に蘇る新しい「ゆうなま」ライク!あの雰囲気はそのままにローグライクにブラッシュアップされた良作

目次

「ゆうしゃのくせになまいきだ」から脈々と受け継がれるゲーム精神

「ゆうしゃのくせになまいきだ」──PSPで発売され、多くのゲーマーを魅了した作品である。

ゲーム「勇者のくせになまいきだ」のパッケージ画像
往年の名作も、その刻が止まって久しい

その独特のユーモアと「ダンジョンの生態系を管理する」という戦略性は、今なお多くのインディー作品に影響を与えている。

今回ご紹介する『いそげヒーロー』も、そんな系譜のひとつと言えるローグライク作品だ。

ゲーム「いそげヒーロー」のロゴ画像
「ゆうなま」より更にレトロ風の本作だが、中身はしっかりと現代風になっている

ただ本作はただの「ゆうなま」ライクではなく、「ゆうなま」の雰囲気を受け継ぎつつも、違う角度から作られた別ジャンルのゲームであることは留意されたい。

短時間で楽しめるレトロ風ローグライク

『いそげヒーロー』は、インディー制作者Menon氏によるレトロ調ローグライクゲームである。

Menon氏と言えば、以前話題になった「勇者のくせになまいきだ」のオマージュゲー、「勇者のものは魔王のもの」の作者である。(当該ゲームはMenon氏の自己判断により現在は販売停止)

作者の前作「勇者のものは魔王のもの」のロゴ画像
再現度がかなり高かった良作

かなり高い精度で「ゆうなま」をエミュレートできていたMenon氏の新作である。かなり期待度は高まる。

ゲームの内容に戻ると、

プレイヤーは勇者となって毎回形の変わるダンジョンに潜り、宝箱を見つけてTP(トレジャーポイント)を獲得し、最終日(7日目)に待つボスを倒すことを目指すという内容だ。

現代っぽく、ジャンルはローグライクとなっている。

本作は一回のプレイが短く(20分程度)、かなりテンポよく遊べる設計になっている。

こうしたところはかなり「現代でも戦える作品」に仕上がっていると言える。

また、本作は「ブラウン管でプレイしたレトロゲー」の感覚の再現にかなり力を入れており、初起動の時は声を出してしまった。

ゲームのキャプ画像。天使がいる
これは決して写真を撮ったわけではない。ゲームのスクリーンショットそのものである。ドット絵の質感がありありと表現されている(設定で解除ももちろん可能)

7日後の決戦に向けて──限られた時間を戦略的に使う

物語は、勇者が謎の「天使」から世界を救う使命を告げられ、ダンジョンに挑むところから始まる。

最終目的は「7日後にボスを倒すこと」。プレイヤーはこの限られた期間で、力を蓄える必要があるのだ。

この唐突な感じもまた「味」だ

毎回のダンジョン探索はランダム生成で、宝箱を見つけTPを稼いでいく。

そしてTPは強化項目の解放に使い、またダンジョンへと潜る…これで次第に強力な勇者へと成長していくのだ。

ゲームのスキル選択画像
強化の選択肢も広い

多彩な強化項目

先述のとおり、本作は非常に多彩な強化項目がある。それらを軽く紹介しよう

スキル「こうげきそくどUP」の画像

まずは定番の攻撃速度。手数アップ=火力アップである。

スキル「いどうそくどアップ」の画像

移動速度も「どれだけ速くダンジョンを踏破するか」を重視する本作において非常に重要な要素だ

スキル「けいけんちアップ」の画像

経験値アップといった利益を底上げするものも完備

スキル「ダンジョンLvアップ」の画像

しかし個人的に何より重視すべきはこれである。ダンジョンが広くなる代わりに宝箱を入手した際のTPが倍になるという優れものだ。

生態系を読む独自の戦略システム

『いそげヒーロー』の特徴的なシステムとして、ダンジョン内に存在する「生態系」の概念がある。モンスターは単なる敵ではなく、相互に食物連鎖を持ち、プレイヤーの行動によって数が変動するのだ。

まぁしかしそんなに深く考えなくても「モンスターを倒し過ぎると、モンスターが枯渇して経験値が減る」くらいの認識でいい。

モンスターがちゃんと「繁殖」すると獲得できる総経験値量が増える。それをいつ「収穫」するかもプレイヤー次第だ。
  • モンスターの繁殖:倒しすぎると次回の探索で敵が減り経験値が不足することも
  • 適度な狩り:増えすぎると探索が困難になるため、バランスが重要

このように、ただ敵を倒すだけではなく「どこまで手を出すか」を考える戦略性が本作の肝となっている。

一見意味の薄そうなこのアップグレードは「モンスターの被害を最小限にし宝箱を入手する」という視点で非常に重要である

TPとゴールドで育成戦略を練る

プレイヤーの育成には主に次の2つのリソースが存在する。

  • TP(トレジャーポイント):宝箱を持ち帰ることで獲得し、能力アップや探索支援に使用
  • ゴールド:モンスターを倒すことで獲得し、地表の店で装備やスキルを購入

TPの振り分けや、どの装備・スキルを優先するかによってプレイスタイルが分かれるため、戦略的な強化選択が楽しめます。

スキル「バイスピード」の画像
ゴールドで取得できるスキルは強力だが、日替わりでランダムという憎い仕様だ。

なお、宝箱以外にもTPを稼ぐ方法や、TP倍率を上げる選択肢があり、探索ルートや育成方針の自由度が高いのも駆け引きの一つである。

中盤のブーストと戦局の変化

ゲーム中盤になると、範囲攻撃や移動速度強化などの強力なスキルを獲得でき、探索効率がぐっと上がる。特に全方位攻撃スキルは、大量のモンスターを一掃することでTPとゴールドの獲得効率を飛躍的に高める。

こうした強力な要素でいかに勇者をスノーボール(強く育成)できるかが勝負の分かれ目だ

最終決戦──ボスとの対峙

7日目に訪れるボスとの最終決戦では、6日間かけて育て上げた勇者と、戦略的に整えた準備がものを言う。

スキルやアイテム、育成状態によっては、一瞬でボスを撃破することももちろん可能である。

やっぱ達成感あるよね。この瞬間

ユーモアあふれる掛け合い

「ゆうなま」にはユーモアあふれる会話もあった。もちろん本作もそのユーモアをしっかり踏襲している。

第1ステージ突破後の一コマ。終始こういうノリで進んでいく

総評:軽快な戦略性とリプレイ性

『いそげヒーロー』は、1プレイが短くまとまりながらも戦略性の高いゲーム性が詰め込まれている良作だ。ダンジョンの生態系やTP育成、装備選択といった要素は、単調になりがちなローグライク系作品の中でも独自の味わいを出しており、短時間で満足感を得られる設計になっている。

ただし、他のレビュー等を見ているとリプレイ性やランダム性に物足りなさを感じたという意見もあった。確かにこの指摘は的を得ていると感じる。

これが気になる方はデモ版や体験版で確認しておくと良いだろう。

こんな人にオススメ

  • レトロ風ローグライクが好きな人
  • 短時間で戦略性の高いプレイを楽しみたい人
  • ユーモアとシンプル操作を両立したゲーム体験を求める人

『いそげヒーロー』は遊びやすさと考えどころのあるシステムを兼ね備えた良作だ。

興味がある方は、ぜひ一度プレイしてみてほしい。

最後に宣伝

インディーゲームを中心に、ゲーム実況動画も作っているので、良ければ是非見てほしい。

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